広島市南区宇品神田の泌尿器科|森泌尿器科クリニック

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泌尿器科

泌尿器科とは

泌尿器科は、腎臓・尿管・膀胱・尿道などの尿路系に加え、副腎や前立腺、陰嚢、陰茎などの内分泌・男性生殖器系まで、幅広い臓器を対象に診療を行う診療科です。内科的な治療はもちろん、必要に応じて手術も行うため、外科系の側面も持っています。

これらの臓器は性別によって構造が異なるため、男性に多い病気・女性に多い病気がそれぞれ存在します。例えば、前立腺の病気や排尿に関するトラブルは男性によく見られますが、女性でも頻尿や尿もれといった悩みを抱える方が少なくありません。

「泌尿器科は男性のための診療科」というイメージを持たれがちですが、男女問わず幅広い年代の方に関わる病気を扱っている分野です。気になる症状がある場合は、早めにご相談ください。

前立腺肥大症

前立腺肥大症は、加齢とともに前立腺が大きくなり、尿の通り道(尿道)を圧迫することで、排尿に関するトラブルが起こる病気です。中高年の男性によく見られます。

こんな症状が気になる方はご注意ください

  • トイレが近い(特に夜中に何度も起きる)
  • 尿の勢いが弱く、出るまでに時間がかかる
  • 残尿感がある
  • 急にトイレに行きたくなり、我慢できないことがある

国際前立腺症状スコア(IPSS)

横スクロールでご確認いただけます。

どれくらいの割合で次のような症状がありましたか 全く
ない
5回に
1回の
割合より
少ない
2回に
1回の
割合より
少ない
2回に
1回の
割合
くらい
2回に
1回の
割合より
多い
ほとんど
いつも
この1か月の間に、尿をしたあとに
まだ尿が残っている感じがありましたか
0点 1点 2点 3点 4点 5点
この1か月の間に、尿をしてから2時間以内に
もう一度しなくてはならないことがありましたか
0点 1点 2点 3点 4点 5点
この1か月の間に、尿をしている間に尿が
何度もとぎれることがありましたか
0点 1点 2点 3点 4点 5点
この1か月の間に、尿を我慢するのが
難しいことがありましたか
0点 1点 2点 3点 4点 5点
この1か月のか月の間に、尿をし始めるためにおなかに
力を入れることがありましたか
0点 1点 2点 3点 4点 5点
この1か月の間に、夜寝てから朝起きるまでに、
ふつう何回尿をするために起きましたか
0回 1回 2回 3回 4回 5回以上
0点 1点 2点 3点 4点 5点

膀胱炎

膀胱炎は、膀胱に細菌が入り込んで炎症を起こす病気で、特に女性に多く見られます。トイレのトラブルとして突然現れることが多く、日常生活に支障をきたすこともあります。

こんな症状が気になる方はご注意ください

  • 排尿時に痛みやしみるような感覚がある
  • トイレが近く、何度も行きたくなる
  • 尿が濁っていたり、血が混じっていることがある
  • 下腹部に不快感や重だるさがある

膀胱炎は、尿検査で原因を特定し、抗菌薬での治療が一般的です。ほとんどの場合、数日で改善しますが、再発や悪化を防ぐためにも、自己判断せず受診することが大切です。
早めに治療を受けることで、症状の改善はもちろん、他の病気を見逃さずにすみます。

過活動膀胱

過活動膀胱は、膀胱が過敏になってしまうことで、尿意を感じやすくなったり、急にトイレに行きたくなったりする病気です。40歳以上の方に多く、男女問わずみられます。

こんな症状が気になる方はご注意ください

  • 急に強い尿意を感じ、トイレを探すのに焦ることがある
  • トイレが近い(昼も夜も何度も行く)
  • 我慢できずに尿を漏らしてしまうことがある(切迫性尿失禁)
  • 夜中に何度もトイレに起きる

まずは、症状の程度を調べるために「過活動膀胱症状質問票(OABSS)」でチェックを行います。
尿検査や残尿測定、超音波検査などで他の病気がないかも確認します。

過活動膀胱症状質問票(OABSS)

横スクロールでご確認いただけます。

質問 症状 点数 頻度
1 朝起きた時から寝る時までに、何回くらい尿をしましたか 0 7回以上
1 8~14回
2 15回以上
2 朝寝てから朝起きるまでに、何回くらい尿をするために起きましたか 0 0回
1 1回
2 2回
3 3回以上
3 急に尿がしたくなり、我慢が難しいことがありましたか 0 なし
1 週に1回より少ない
2 週に1回以上
3 1日1回くらい
4 1日2~4回
5 1日5回以上
4 急に尿がしたくなり、我慢できずに尿をもらすことがありましたか 0 なし
1 週に1回より少ない
2 週に1回以上
3 1日1回くらい
4 1日2~4回
5 1日5回以上

間質性膀胱炎

間質性膀胱炎は、膀胱の痛みや頻尿、強い尿意などの症状が続き、膀胱炎や過活動膀胱では説明がつかない、あるいは治療しても改善しない場合、間質性膀胱炎が関係していることがあります。女性に多く見られ、原因はまだ明確には分かっていません。

こんな症状が気になる方はご注意ください

  • 膀胱や下腹部の慢性的な痛みや不快感
  • 頻繁な排尿(昼夜問わず)
  • 急な強い尿意
  • 排尿時の痛み

診断には、問診や排尿日誌、尿検査、膀胱鏡検査などを行い、他の病気との区別をつけながら慎重に進めます。
治療は、生活習慣の見直しやストレス管理、食事の工夫といった保存的な方法からはじめ、必要に応じてお薬の内服・膀胱内注入療法や膀胱水圧拡張術などの治療を検討します。症状が重い場合は、公的な医療費助成の対象となることもあります。

間質性膀胱炎は、症状の出方が人によって異なるため、ひとりひとりに合わせた治療が大切です。当院でも診療を行っておりますので、気になる症状が続く場合はお気軽にご相談ください。

尿路結石

尿路結石は、尿中の成分が結晶化し、腎臓から尿道にかけての尿路に石ができる病気です。男性に多く、生活習慣や食生活が影響するとされています。

こんな症状が気になる方はご注意ください

  • 背中やわき腹に突然の激しい痛みがある
  • 血尿が見られる
  • 尿が出にくい、または頻繁にトイレに行きたくなる
  • 吐き気や嘔吐を伴うことがある

診断には主にCT検査や超音波検査を行い、結石の位置や大きさを確認します。小さな結石の場合、自然排出を促すために水分摂取や鎮痛剤の使用で経過観察を行います。大きな結石や症状が強い場合、体外衝撃波結石破砕術(ESWL)や内視鏡手術などの治療法が検討されます

尿路結石は再発しやすい病気です。バランスの良い食事や十分な水分摂取を心がけ、予防に努めましょう。

尿漏れ(尿失禁)

尿漏れ(尿失禁)は、意図せず尿が出てしまう症状の総称で、数滴の尿もれから日常生活に支障をきたす重度のものまで幅があります。
年齢や性別によらず起こり得ますが、特に出産後の女性や高齢者に多くみられます。尿漏れは生活の質(QOL)に大きく影響するため、恥ずかしがらずに早めに相談することが大切です。

こんな症状が気になる方はご注意ください

  • せきやくしゃみ、笑ったときに尿が少し出てしまう(腹圧性尿失禁)
  • 急に強い尿意が来て我慢できずに漏れてしまう(切迫性尿失禁)
  • トイレに間に合わず漏れてしまう(混合性尿失禁・機能性尿失禁)
  • 夜間に尿を漏らしてしまうことがある
  • パッドや下着の交換が頻繁で日常生活に支障がある

主なタイプと特徴

  • 腹圧性尿失禁:咳・くしゃみ・運動などで腹圧が上がったときに起こる。女性に多く、骨盤底筋の弱化(出産や加齢、肥満など)が関係することが多い。
  • 切迫性尿失禁:突然の強い尿意に耐えられず尿が出てしまう。過活動膀胱が背景にあることが多く、男女ともにみられる。
  • 溢流性尿失禁:尿が十分に排出されず膀胱に溜まった尿が少しずつ漏れる状態。排尿障害(前立腺肥大など)や神経障害が原因になる。
  • 機能性尿失禁:認知症や関節の障害などでトイレに行くことが難しく、間に合わない場合に起こる。
  • 混合性尿失禁:複数の原因が重なったもの。特に高齢女性で腹圧性と切迫性が同時にあることが多い。

初診では詳しい問診(症状の内容・頻度・時間帯・きっかけ・既往歴・服薬など)と生活状況の確認を行います。
また、必要に応じて以下の検査を行います。

  • 尿検査:感染や血尿、糖尿などを確認
  • 尿流量測定(尿の勢いや残尿の有無を評価)
  • 残尿測定(超音波やカテーテルで残尿量を確認)
  • 尿路の画像検査や内視鏡検査(必要時)
  • 排尿日誌(頻尿や尿量、尿意・失禁のタイミングを記録)

当院では、症状のタイプや重症度と患者さんの希望に応じて、治療を行います。
恥ずかしいと感じて受診をためらう方も多いですが、原因はさまざまで治療で改善が期待できることが多いです。
当院では丁寧に相談をうかがい、最適な検査・治療をご提案します。まずはお気軽にご相談ください。

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